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伊吹在来そば ついて

◆歴史

「伊吹在来そば」の歴史はたいへん古く、その起源はおよそ千年前にまで遡ることができます。

 

古くから山岳信仰の修験場として神聖視されていた伊吹山の中腹に、「太平護国寺」が平安時代後期に開かれ、そこを拠点とする修行僧たちが、食料を確保するためにそばの栽培を始めたことが始まりとみられています。

そば文化が花開いた江戸時代には「伊吹そば」の美味しさは全国に知れわたっていたことが、日本各地を旅した俳人松尾芭蕉の弟子・森川許六の文献などからもうかがえます。

しかし、戦後の高度経済成長期、伊吹山の一部がセメント鉱山になったことに伴い、太平護国寺周辺に住んでいた住民は麓に移住し、そば栽培も途絶えてしまいましたが、現地に近い峠地区の農家が奇跡的に守り続けていたそばの種を使って1995年頃から「伊吹在来そば」の復活に向けた栽培がはじまり、他の品種と交雑しないよう注意しながら生産拡大が続けられ、2019年には国のGI(地理的表示)に登録され、現在に至っています。

そば畑 伊吹在来そば
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◆特徴

「伊吹在来そば」は小粒でやや緑みがあり、粉や麺にしたときに香りなどの個性が強く発揮されます。その味は数百年前から評価されており、かつてはこの地を代表する名産として諸侯藩士にふるまわれたり、藩に献上されたりしていました。

 

現在でも、そば通の間では「独特の風味と味がともに強く、野性味にあふれたそば」と評され、喉ごしよく上質な香りと甘みを感じさせてくれる、そば本来の味が受け継がれています。

​《抜粋引用》「伊吹在来そばの会」ウェブサイト

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